2023年03月03日

おみそ汁|春のおみそ汁 旬を味わいながら野菜不足を補おう

春は、多くの野菜が旬を迎える時期です。食卓にのぼるおみそ汁に春の野菜を使えば、季節感を味わいながら野菜も摂取できる栄養満点のメニューに。今回は、春に旬を迎える野菜とおみそ汁に使うコツをご紹介します。


春は、多くの野菜が旬を迎える時期です。食卓にのぼるおみそ汁に春の野菜を使えば、季節感を味わいながら野菜も摂取できる栄養満点のメニューに。今回は、春に旬を迎える野菜とおみそ汁に使うコツをご紹介します。

 

野菜たっぷりのおみそ汁を主役に

 

汁物メニューのおみそ汁は、食卓の脇役的なメニューと思われがちですが、多彩な具材を使えるおみそ汁は、具材によって主役にもなるメニュー。特に、野菜をたっぷり食べたい時に活用できます。

野菜は、生の状態よりも「煮る」「蒸す」「ゆでる」「炒める」といった調理でかさが半分近くに減り、より多くの量を食べやすく、しかも加熱すれば生野菜より消化吸収がよくなります。おみそ汁は、加熱調理の中でも比較的調理しやすいので、毎日の食事に取り入れやすい点もメリット。季節の野菜を具に使えば、季節ごとに異なる味わいのおみそ汁を味わえます。

水分たっぷりで柔らかい「春キャベツ」

 

キャベツは1年を通して収穫される野菜ですが、春キャベツの葉は他の季節よりも水分が多くて柔らかく、生で食べやすいのが特徴です。春キャベツの葉はサラダなどで生食し、固めの芯はおみそ汁の具にするのがおすすめ。

春キャベツの芯は葉より栄養豊富といわれ、美肌効果や免疫力アップが期待できるビタミンC、胃の粘膜を修復して飲みすぎや食べすぎに効果が期待できるビタミンUなどが含まれています。ビタミンCとビタミンUは、どちらも水に溶けやすい水溶性ビタミンですが、おみそ汁として調理すれば溶け出したビタミンも無駄なく摂取できます。

春キャベツの栄養については、以下の記事もご参照ください。

栄養満点の「クレソン」

 

クレソンはステーキやローストビーフなどの肉料理などの付け合わせによく登場するので、どうしても添え物という印象が強いのではないでしょうか。そのまま食べると独特の辛味を感じることもあってメインとして食べることが少ないですが、クレソンは実は栄養満点な野菜なのです。

クレソン特有の辛味は、シニグリンという抗酸化成分によるもの。大根などにも含まれているシニグリンには、食欲増進効果や消化を助ける働きがあるほか、抗菌作用もあるので口臭や食中毒予防も期待できます。

クレソンの辛味は加熱すると和らぐので、おみそ汁の具にすると辛味がマイルドになり食べやすくなります。クレソンは火が通りやすい野菜なので、おみそ汁の火を止めてから加えるのがポイント。まだ辛味が気になる場合は、卵を落としてみましょう。

クレソンの栄養については、以下の記事もご参照ください。

食感も楽しい「たけのこ」

 

春の味覚の代表といえるのが、たけのこです。3~5月に旬を迎えますが、市販の水煮パックを使えば長期保存も可能なので、1年を通して春の味覚を味わえます。たけのこには豊富な食物繊維や塩分排出をサポートするカリウム、脳や神経の働きを助けるうま味成分のチロシンなどが含まれています。

さまざまな料理に活用できるたけのこですが、おみそ汁としても味わえます。くし切りまたはいちょう切りにしておみそ汁に加えれば、あく抜き不要でシャキシャキした食感を生かした春の味わいのおみそ汁ができあがります。

また、長野県の郷土料理には「根曲がり竹」と呼ばれる初夏に採れる細いたけのことサバ缶を使ったおみそ汁「たけのこ汁」があります。

たけのこのおみそ汁については、以下の記事もご参照ください。

おみそ汁で「あと70グラム」の野菜を摂ろう

 

健康のために意識して野菜を摂取する方は多いですが、野菜の1日の目標摂取量は350グラムです。しかし、国民栄養調査によれば、成人の平均野菜摂取量は約280.5グラムなので、目標に対して平均摂取量が約70グラム足りないといえます。70グラムの野菜はさほど多い量ではなく、トマトなら2分の1個、アスパラガスなら3本程度。足りていない「あと70グラム」の野菜を摂取するには、おみそ汁がおすすめです。野菜を具に使ったおみそ汁をメニューに追加すれば、不足している野菜を手軽に補えます。

世田谷自然食品では、お湯を注ぐだけで作れるおいしい「おみそ汁」を販売しています。3種類の味噌にだしをきかせた10種類の具材を使ったおみそ汁をフリーズドライにしているので、10秒でおいしさそのままの1杯がいただけます。フリーズドライのおみそ汁に、お好みの野菜をプラスするのもおすすめです。

日常的におみそ汁を飲んでいる方でも、具に野菜をたっぷり使うことはあまりないかもしれませんが、おみそ汁なら野菜を加熱してかさを減らして、栄養も無駄なく摂取できます。野菜不足を補うためにも、今回ご紹介した春の旬の野菜を使ってみてはいかがでしょうか。