健康法|健康的な対策で花粉症シーズンを乗り切ろう
桃の節句が過ぎ、南のほうからは花の便りも聞かれるようになりました。春の訪れはウキウキする半面、花粉症の方にとっては、花粉が飛散する憂鬱なシーズン。つらい症状に悩まされている方も多いことでしょう。今回は、花粉症の予防やつらい症状をやわらげる方法など、花粉症シーズンを乗り切るための対策をまとめてご紹介します。
桃の節句が過ぎ、南のほうからは花の便りも聞かれるようになりました。春の訪れはウキウキする半面、花粉症の方にとっては、花粉が飛散する憂鬱なシーズン。つらい症状に悩まされている方も多いことでしょう。今回は、花粉症の予防やつらい症状をやわらげる方法など、花粉症シーズンを乗り切るための対策をまとめてご紹介します。
予防の基本を押さえて健康的な対策を
正確な数字は分かっていませんが、日本人の約4割が花粉症の症状を自覚しているといわれ、そのうち約7割がスギ花粉症と推定されています。花粉症は、花粉によって引き起こされます。花粉について知り、いかに花粉との接触を避けるかが予防の基本。外出時はマスクやメガネを着用して花粉を防ぎ、帰宅時には衣類に付着した花粉を払うなどして、まずは花粉との接触を避けましょう。手洗いやうがい、洗顔は、花粉を除去する効果があるといわれています。
花粉は昼前後と夕方に多く飛散。特に、晴れて気温が高い日や、風が強い日は多くなります。花粉の飛散予測情報を活用し、飛散量の多い時間帯の外出をなるべく避けましょう。
ほかにも、健康的な生活や食生活の工夫、呼吸の方法など、花粉症シーズンを乗り切るための対策は多数あります。上手に取り入れて予防しましょう。
花粉症についておさらいしましょう
花粉症は、植物の花粉によって引き起こされるアレルギー疾患。花粉症の原因となる植物は、スギやヒノキ、シラカバ、ハンノキなど50種類以上あるとされています。最も多いのはスギ花粉症。地域差もありますが、スギ花粉は2月から4月頃に飛散します。北海道ではスギ花粉症は少なく、4~6月頃に飛散するシラカバが原因の花粉症が多く見られます。
花粉症の代表的な症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、涙などです。体がだるい、熱っぽい、集中力が低下するなどの全身症状を伴うこともあります。花粉が目や鼻から侵入し、体内の免疫システムにより異物と判断されると、これを無害化しようとする「IgE(アイジーイー)抗体」という抗体がつくられます。このIgE抗体が蓄積され、ある一定量に達すると、花粉を排除しようとしてくしゃみや鼻水といった症状が引き起こされます。
花粉症が起こってしまう原因については、下記の記事も参考にしてみてください。
花粉症予防や、つらさをやわらげる対策を知ろう
わずらわしい花粉症の症状が出るシーズンでも、できるだけ心地よく過ごしたいもの。そこで、鼻やのどなどに直接働きかけて花粉症を予防したり、つらい症状をやわらげたりする方法をご紹介します。
■鼻うがいで花粉を洗い流す
鼻のなかに食塩水や洗浄剤を入れて、花粉やウイルスを洗い流します。鼻水や鼻づまりだけでなく、目のかゆみやのどの痛みなどにも効果があるといわれています。
鼻うがいの方法とポイントについては、下記の記事も参考にしてみてください。
■コーヒーやハチミツで咳をやわらげる
花粉を吸いこむと気管に悪影響が及び、咳が止まらなくなることがあります。コーヒーのカフェインは気管支を広げて呼吸を楽にしてくれます。乾燥を防ぐハチミツものどの違和感をやわらげます。
咳をやわらげる方法については、下記の記事も参考にしてみてください。
■鼻呼吸を習慣にして、良質な酸素を取り込む
花粉症で鼻が詰まると口呼吸になりがちです。鼻呼吸をすると、加湿された、きれいであたたかい酸素を体内に運ぶことができます。まずは鼻うがいで鼻を通し、鼻呼吸を習慣づけましょう。
鼻呼吸を習慣づけるコツについては、下記の記事も参考にしてみてください。
■就寝前に健康茶でリラックス
花粉症予防には、正常な免疫機能を保つことも大切です。質のよい睡眠をとったり、ストレス解消したりするために、健康茶を取り入れてみましょう。ルイボスティーは、花粉症に効果があるといわれています。
健康茶の選び方については、下記の記事も参考にしてみてください。
身だしなみとあわせた花粉症対策も
外出すると、衣類や頭髪に大量の花粉が付着してしまいます。付着をできるだけ防ぐ対策法をご紹介します。
■花粉が付きにくい素材を選ぶ
表面に凹凸が少なくなめらかな素材は、花粉が付きにくく、付いても落ちやすいのが特徴。ナイロンやポリエステル、綿、シルクなどは花粉が付着しにくい素材です。
身の回りから花粉をなくす方法については、下記の記事も参考にしてみてください。
■静電気が発生しにくい素材でコーディネート
静電気が発生すると花粉を引き寄せてしまいます。プラスとマイナスの異なる素材同士がこすれ合うと静電気が発生するので、同じ素材でのコーディネートがおすすめです。
衣類への花粉の付着を防ぐコーディネートについては、下記の記事も参考にしてみてください。
■髪のキューティクルを整える
静電気が発生しやすく、花粉が付着しやすいのが髪。帰宅したら髪をブラッシングしましょう。また、キューティクルが整ったなめらかな髪は花粉が付着しにくくなります。ヘアケアを習慣にしましょう。
花粉の時期のヘアケアについては、下記の記事も参考にしてみてください。
春先に多くの人を憂鬱な気分にさせる花粉症。鼻うがいや衣類選びなどで花粉の付着をなるべく避け、鼻呼吸や健康茶、ヘアケアなど花粉症予防につながる健康的な習慣も取り入れて、花粉症シーズンを乗り切りましょう。
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