「もずく」と「めかぶ」は、どちらもスーパーなどで並んで販売されていることが多い海藻です。この2つ、見た目やパッケージが似ているため、何がどう違うのか区別がついていない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、もずくとめかぶの違いや食べ方、特徴的な栄養素とその効果について解説します。
2023年10月06日
「もずく」と「めかぶ」は、どちらもスーパーなどで並んで販売されていることが多い海藻です。この2つ、見た目やパッケージが似ているため、何がどう違うのか区別がついていない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、もずくとめかぶの違いや食べ方、特徴的な栄養素とその効果について解説します。
「もずく」と「めかぶ」は、どちらもスーパーなどで並んで販売されていることが多い海藻です。この2つ、見た目やパッケージが似ているため、何がどう違うのか区別がついていない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、もずくとめかぶの違いや食べ方、特徴的な栄養素とその効果について解説します。
糸状でぬめりがあるもずくとめかぶは、見た目も似ているので違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。どちらも同じ海藻ですが、まず違うのが種類です。めかぶはわかめの根元にあるひだの部分なので、わかめと一緒に収穫されます。 一方、もずくはモズク科やナガマツモ科という異なる海藻の一種です。めかぶはわかめの根元の部分を細く切り刻んでいますが、もずくは元々糸のように細いという形状の違いもあります。
もずくとめかぶは、食感も異なります。めかぶは肉厚でコリコリとした食感ですが、もずくはシャキシャキとした歯ごたえがあります。どちらも海藻独特の磯の匂いがあるものの、ほぼ無味で、市販品のもずくは黒酢やリンゴ酢、めかぶはうす塩やだししょうゆなどで味付けされています。
もずくは、「岩もずく」「糸もずく」「沖縄もずく(太もずく)」の3種類に分けられ、国内で流通している国産もずくの大半は、沖縄で養殖されたものがほとんどを占めています。
元々無味のもずくやめかぶは、味付けされて市販されていることが多いです。もずくは相性のよい酢で味付けされるのが定番ですが、酢の風味や酸味が苦手という方は、味付けされていないもずくをアレンジしてみましょう。もずくは必ずしも酸味と合わせる必要はなく、めんつゆと合わせてもおいしく食べられます。
しょうゆと合わせやすいめかぶは、ごま油との相性が抜群。少し垂らすだけでコクが出ます。納豆やオクラなどのねばねば食材と一緒に丼にのせた「ねばねばサラダ丼」も、めかぶを使ったおすすめメニューです。
もずくとめかぶも、実は相性のよい食材です。2種類の海藻を黒酢やめんつゆなど、好みの味付けで合わせてもおいしく食べられます。
もずくとめかぶは、どちらも同じねばねば系の海藻特有の共通する栄養素を含んでいます。両者を比較してどちらが優秀とは言えないものの、栄養素の含有量が異なるので、期待する効果や健康成分に合わせてどちらかを選ぶとよいでしょう。
もずくに含まれる特徴的な成分は、ぬめりの元となっている水溶性食物繊維「フコイダン」。めかぶにも含まれていますが、もずくのほうが約2.5倍も含有量が多いので効率よく摂取できます。
フコイダンには、免疫機能を活性させる効果が期待できます。また、尿をアルカリ化する作用があるので、痛風や尿路結石、高尿酸血症などの予防効果も期待できます。
めかぶの特徴的な成分は、「アルギン酸」です。こちらも海藻のぬめりの元となっている水溶性食物繊維なのでもずくにも含まれていますが、めかぶのほうが含有量の多い成分です。
アルギン酸には、塩分を吸着して血圧を下げてくれるカリウムが含まれています。その他にも、コレステロールの排出や血糖値や中性脂肪値上昇を抑える効果などが期待できるので、生活習慣病の予防効果も期待できます。めかぶを食前に食べると血糖値上昇を抑制できると言われるので、食事の前に食べるのもおすすめです。
もずくやめかぶは、健康効果が期待できる栄養を摂取できる海藻。そのまま酢やめんつゆと合わせて、またはおみそ汁として普段の食事にプラスして、もずくの栄養を摂取してみましょう。