いちごはそのまま食べるのはもちろん、多くのスイーツにも使われている身近なフルーツですが、たくさんの品種があることはご存じですか?今回は、多数あるいちごの品種のうち、生産量の多い品種をご紹介します。
2024年02月23日
いちごはそのまま食べるのはもちろん、多くのスイーツにも使われている身近なフルーツですが、たくさんの品種があることはご存じですか?今回は、多数あるいちごの品種のうち、生産量の多い品種をご紹介します。
いちごはそのまま食べるのはもちろん、多くのスイーツにも使われている身近なフルーツですが、たくさんの品種があることはご存じですか?今回は、多数あるいちごの品種のうち、生産量の多い品種をご紹介します。
福岡県で収穫される「あまおう」は、全国的にも知られるいちごの品種。かつて親しまれていた「とよのか」に代わる日本一のいちごとして5年もの年月をかけて研究開発されたあまおうは、福岡県のみで生産される希少性の高いいちごです。「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字からつけられたその名前には、「甘いいちごの王様になれるように」という願いも込められています。
とよのかよりも大きいサイズのあまおうは、濃くて赤い色合いが特徴。ひと口かじると、濃厚な甘みを持つたっぷりの果汁が口の中に広がります。甘みも濃いですが酸味のバランスが絶妙で、濃厚な味わいです。
静岡県のいちごの主力品種である「紅ほっぺ」は、「章姫(あきひめ)」と「さちのか」をかけ合わせて生まれた品種です。紅ほっぺという名称は、「ほっぺが落ちるほどおいしい」ということから名付けられました。春に多く収穫できる品種なので、いちご狩りの品種としても知られています。
紅ほっぺの鮮やかな紅色の果実は強い甘みがありますが、酸味もしっかりと感じられるのが特徴。そのため、いちご本来の甘酸っぱい味わいが楽しめます。
日本国内で最もいちごの収穫量が多い栃木県で収穫される「とちおとめ」は、栃木県以外の東日本で栽培されているいちごで、作付面積割合が日本で最も多い品種です。安定した味のとちおとめは東日本でのシェア1位を獲得しているほどポピュラーないちごで、1996年の品種登録以来日本各地で広く親しまれています。
とちおとめは、かつて東日本でポピュラーだった品種「女峰(にょほう)」より大きくおいしいいちごを目指して誕生した品種なので、粒が大きめで高い糖度に程よい酸味がある、バランスのよい味わいが特徴です。
「ゆうべに」は約10年の研究を経て2015年に生まれ、2017年に品種登録された、熊本県オリジナルのいちごです。現在、熊本県のみで栽培・出荷されています。ゆうべにという名前は、熊本の「熊」の音読み「ゆう」といちごの紅色の「べに」の組み合わせに、果実の赤色や女性の口紅、ほお紅の色、クリスマスを彩る赤をイメージしてつけられました。
ゆうべには、他のいちごと比較しても鮮やかな紅色が特徴です。控えめな酸味ですが甘みと酸味のバランスに優れており、たっぷりの果汁でみずみずしく、しっかりめの食感で芳醇な香りが楽しめる品種です。
愛知県で生まれた品種「ゆめのか」は、2012年から長崎県での栽培がはじまり、現在は県内のいちご農家の約4割が栽培する、長崎県を代表する品種となっています。
大きめの果実は鮮やかな紅色で、濃厚な甘さに程よい酸味が加わったしっかりした食感の果肉は果汁が多くジューシーで、爽やかで香り高い味わいです。果皮が硬めなので、日持ちがよいのもゆめのかの特徴です。
いちごは比較的身近なフルーツですが、日本各地に多くの品種があり、それぞれ異なる味わいが楽しめます。いちごを食べる際は品種もチェックして、味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。