2022年03月01日

健康習慣|防災について学ぼう。日ごろから災害への備えを

3月1日は「防災用品点検の日」。もしもの時のために、日ごろから備えをしている方は多いことでしょう。備蓄品には賞味期限や使用推奨期限があり、準備すべき物資は年齢や健康状態などによって異なることがあります。一度用意して安心するのではなく、定期的にチェックをすることが大切です。そこで今回は、防災用品についてあらためて考えておきたいポイントをご紹介します。


 

3月1日は「防災用品点検の日」。もしもの時のために、日ごろから備えをしている方は多いことでしょう。備蓄品には賞味期限や使用推奨期限があり、準備すべき物資は年齢や健康状態などによって異なることがあります。一度用意して安心するのではなく、定期的にチェックをすることが大切です。そこで今回は、防災用品についてあらためて考えておきたいポイントをご紹介します。

日ごろから備えておきたい防災用品は?

防災用品といえば、必要なアイテムをひとまとめにした非常用持ち出し袋をイメージする方が多いかもしれません。非常用持ち出し袋は、あくまで安全な場所に避難する時のための最低限の備えです。

自宅で身の安全が確保できるならば、避難所に行かずに自宅で生活を続ける在宅避難を考えましょう。
その場合、電気や水道などのライフラインが止まってしまうことがあるため、復旧までの間をストレスなく過ごせるよう、食料や飲料、燃料、生活必需品などを準備しておく必要があります。

災害で困った経験がないと、モノの備えだけでひとまず安心してしまいがち。普段から身の回りを整理し、スムーズに避難できるようシミュレーションしておくことも大切です。緊急時の連絡先や連絡手段、災害用伝言サービスもしっかりと確認しておきましょう。災害はいつ起きるか分かりません。心構えを含めたもしもの時の備えを、あらためて見直してみましょう。

 

いざという時、落ち着いて安全に行動できるようにするための準備

 

自宅周辺の災害リスクをハザードマップで確認

ハザードマップとは、災害発生時に危険と思われるエリアを地図にまとめたもの。国や各地方自治体などが作成しているので、自宅周辺で想定される災害リスクを確認しておきましょう。また、ハザードマップには避難場所も掲載されています。避難経路を含めてチェックし、非常用持ち出し袋を持って実際に歩いてみることも大切です。万が一の際、よりスムーズに避難することができます。

家のなかを整理整頓しておく

床にものが散らかっていると、避難する時につまずいて転んでしまうことがあるので危険です。廊下や階段にはものを置かないようにしましょう。また、地震の場合は揺れで高いところに置いたものが落下してくることも。家具は転倒しないよう、専用の器具で壁に固定し、硬いものや大きなものは高いところに収納しないようにしましょう。日ごろから部屋をすっきりと片付けておくことは、心地よく暮らすうえではもちろん、防災の面でも重要なポイントです。

自力で避難できるようにするための体力づくり

東日本大震災では、亡くなった方の60パーセント以上が60歳以上の高齢者だったことが分かっています。高齢者が多い地域だったことのほかに、高齢者は自宅にいることも多く、逃げ遅れたのではないかと考えられています。
自力で避難するためには体力が必要です。最近は、外出する機会の減少やリモートワークの増加によって運動不足になる人が増えているといわれています。散歩や体操などの軽い運動を自分に合ったペースで続け、体力づくりに努めましょう。

非常用持ち出し袋以外のモノの備えを再確認

 

ローリングストックを実践しよう

在宅避難をする場合、保存がきく食料のたくわえが重要です。ライフラインの復旧までに時間を要することがあるため、最低でも3日分、余裕があれば1~2週間分備蓄しておくと安心。飲料水は大人1人あたり1日3リットルが目安といわれています。
また、災害時は、ストレスや食べ慣れない非常食でおなかの調子が悪くなることがあるようです。レトルト食品や缶詰など、普段食べ慣れていて非常食にもなるものを用意し、日常的に食べながら使った分だけ買い足します。このローリングストックの方法なら、無理もムダもなく備蓄ができます。

消耗品は少しだけ多めに

食料のほか、トイレットペーパーやティッシュペーパー、ゴミ袋なども、普段から多めに用意しておきましょう。意外と忘れがちですが、災害時に活躍する乾電池も備蓄しておくのがおすすめ。ただし、過度な買いだめや買い占めは控えましょう。

災害はいつ起こるか分かりません。日本は、地震をはじめ、台風や大雨といった自然災害に見舞われやすい国です。災害が発生した時に冷静な判断をするのは難しいものですが、一瞬の判断が生死を分ける可能性もあります。適切な行動を取れるよう日ごろからしっかりと対策をして、被害を最小限にとどめたいものです。