2022年05月27日

健康メニュー|黒酢って体にどういいの?

美容や健康によい調味料として親しまれている酢。穀物を原料とした穀物酢や、果実を原料とした果実酢など、いろいろな種類の酢があるなかから、今回は「黒酢」にフォーカスします。黒酢と他の酢との違い、黒酢の栄養素やおすすめの摂り方などについてご紹介します。


 

美容や健康によい調味料として親しまれている酢。穀物を原料とした穀物酢や、果実を原料とした果実酢など、いろいろな種類の酢があるなかから、今回は「黒酢」にフォーカスします。黒酢と他の酢との違い、黒酢の栄養素やおすすめの摂り方などについてご紹介します。

黒酢とはどんなもの?

 

普段私たちが目にする家庭用の酢のほとんどは、穀物や果実などの原料を酢酸発酵させて醸造した「醸造酢」と呼ばれるもの。一般的な酢は、主に精米を原料に使い、薄い黄色をしています。一方、黒酢は玄米や大麦を原料として醸造され、琥珀色をしているのが特徴。かめ壷のなかに、玄米や大麦の他に水と糀を加え、自然発酵させます。黒酢は、一般的な酢よりも長い時間をかけて熟成させるので、深みのある色と豊かなコクが生まれます。

中国の伝統酢「香醋」は黒酢と似ていますが、原料と製法が異なります。黒酢が玄米や大麦を原料としているのに対して、香醋はもち米を原料としています。もち米から造ったお酒にもみ殻を混ぜ合わせて発酵させ、半年~数年かけて熟成します。

黒酢と他の酢はどう違うの?

 

さまざまな種類の食酢があるなかで、黒酢は「穀物酢」に分類され、さらに原料によって「米黒酢」と「大麦黒酢」に区分されます。果実由来の酢は、りんご酢やぶどう酢などが定番です。

黒酢は発酵と熟成に長い時間をかけるため、液色が黒みがかった琥珀色をしています。また、酢といえばツンとした独特の刺激臭があることが多いですが、黒酢は香りがまろやか。味わいにもうま味があります。米黒酢は大麦黒酢よりも酸味がやや強く、大麦黒酢は米黒酢よりもさっぱりした風味が特徴です。

黒酢にはどんな栄養素が含まれている?

 

黒酢は、他の酢と比べて、必須アミノ酸をはじめとするアミノ酸が豊富です。アミノ酸は、血流改善や免疫力アップ、美しい肌の維持などに役立ちます。必須アミノ酸は、人間の生命維持に欠かせない栄養素。体内で合成できないため、食事から摂る必要があります。

また、黒酢の主成分である酢酸は、体内に取り込まれるとクエン酸に変わります。クエン酸は、体内でのエネルギー生成を助けるため、疲労回復に効果的。なかなか疲れが取れないと感じた時は、積極的に摂りたいですね。

黒酢はどうやって摂るのがおすすめ?

 

体にうれしいさまざまな効果をもたらしてくれる黒酢。手軽においしく味わう方法をいくつかご紹介します。

ドリンクとして

黒酢の摂取量の目安は、1日あたり約20~30ミリリットルといわれています。ただし原液のまま飲むと胃に負担がかかってしまうので、水やお湯で10倍ほどに薄めて飲みましょう。牛乳で割るとヨーグルトドリンクのようになります。酸味が気になる場合は、はちみつを加えてみてください。

世田谷自然食品が販売する黒酢ドリンク「飲む黒酢とりんご酢」は、黒酢とりんご酢をダブルで配合した栄養豊富なお酢飲料。りんご果汁とはちみつをプラスし、まろやかで飲みやすい味わいに仕上げています。

調味料として

黒酢は料理の調味料としても活躍します。特に肉料理との相性が抜群で、コクのある甘酸っぱさが肉のうま味を引き立ててくれます。酢豚は黒酢を使った料理の定番。鶏手羽を黒酢で煮込んでもおいしいですよ。さっぱりとした味わいで、食欲がない時にぴったりです。

栄養満点の酢と納豆を組み合わせた「酢納豆」もおすすめです。詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

必須アミノ酸を豊富に含み、疲労回復に効果的な黒酢。毎日の食生活に取り入れて、健康と美容に役立ててみてはいかがでしょうか。