健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?
人生100年時代に向けて寿命の捉え方も変化し、日常を制限なく生活できる期間とされる健康寿命への関心が高まっています。健康的な人生の時間を延ばすには、どんな生活を送るといいのでしょう。近年の研究では、テニスをする人はまったくしない人に対して死亡率が47%少なく、習慣化している人は平均寿命が9.7年も長いことが分かっています。今回は、テニスの習慣化による健康効果や寿命を延ばす理由について解説します。
人生100年時代に向けて寿命の捉え方も変化し、日常を制限なく生活できる期間とされる健康寿命への関心が高まっています。健康的な人生の時間を延ばすには、どんな生活を送るといいのでしょう。近年の研究では、テニスをする人はまったくしない人に対して死亡率が47%少なく、習慣化している人は平均寿命が9.7年も長いことが分かっています。今回は、テニスの習慣化による健康効果や寿命を延ばす理由について解説します。
テニスをする人、運動をしない人、平均寿命に大きな差!
スポーツは健康にいいとされる反面、からだに負担になるのでは?という疑問の声も聞かれます。そこでご紹介するのが、25年間にわたる追跡調査「コペンハーゲン調査」です。これによると、無作為に抽出したデンマークコペンハーゲンの市民8,600人弱のスポーツ実施状況から、運動する人はしない人よりも平均寿命が長い傾向にあることが分かりました。
平均寿命を延ばすスポーツの第1位はテニスの9.7年、続いてバドミントンの6.2年、サッカー4.7年、サイクリング3.7年、水泳3.4年、ジョギング3.2年、健康体操3.1年、スポーツジムでの活動1.5年、という結果でした。注目したいのが、上位に入ったテニス、バドミントン、サッカーは、球技スポーツだということ。ここに寿命を延ばすポイントがあるのでしょうか。運動やスポーツを続けることが寿命を延ばす効果について考えていきます。
テニスが寿命を延ばす、その理由とは?
コペンハーゲン調査からも、スポーツをする習慣には寿命を延ばす効果があることが分かりましたが、なぜ数あるスポーツのなかでも、テニスが断トツで寿命を延ばすのでしょうか。大きく分けて二つの効果が考えられます。
■テニスのメリット その1
テニスが個人だけでなく相手のいるチームプレーであること、それによってコミュニケーションが活発となることが寿命に影響を与えると考えられます。仲間と練習やプレーをするなか、自然に会話が生まれ、笑顔もこぼれる。テニスを通して社会的な交流が増え、メンタルヘルスの向上がのぞめます。
■テニスのメリット その2
テニスは、ダッシュ、ラリーが多く、回復時間も短いためインターバルトレーニング効果が高いスポーツです。それによって常に有酸素運動をしていることになり、続けることで持久力もアップします。国際テニス連盟の調査では、テニスを続けている人の健康状態は一般の集団に比べて良好だという結果も報告されています。初級から上級までいくつかの段階に分かれるテニスでは、自分の技術や体力にあったレベルで、中強度の運動ができることで身体能力も高まります。それによって、生活習慣病のリスクを下げることも期待できます。
これらの考えから、ラケットを使うバドミントンやスカッシュ、またサッカーなどチーム制の競技を行うことが、寿命を延ばすことにつながるのも納得です。一方、一人で行えるからこそ手軽に始めやすいジョギングは、寿命が約3年延びるといわれています。
自分にあう「生涯スポーツ」を見つけよう
テニスのように練習やサークルなどで定期的な活動をすることは、社会関係や信頼関係を築くことができ、共有感が生まれます。人とのつながりが幸福感を高め、生活習慣病のリスクを軽減するなど、さまざまな面から健康増進につながります。
このように、「自分の体力や年齢、技術、趣味・目的に応じて、いつでも、どこでも、いつまでもできるスポーツ」を生涯スポーツと呼びます。生涯スポーツには、さまざまな競技がありますが、始めやすいものとしてはテニスの他、サッカー、スカッシュ、卓球、ダンス、ボウリング、太極拳などが挙げられます。何を始めていいか分からないという方は、カルチャースクールやスポーツクラブなどで、広くさまざまな競技を体験してみるのもいいですね。
ご自分の好みや体力に合わせて始められる生涯スポーツ。スポーツというとハードルが高く感じられるかもしれませんが、その頻度や体力的なレベルなどは自由に選べます。いつまでも健やかな毎日を目指し、無理のない範囲で人生に運動習慣をプラスしてみてはいかがでしょう。
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