健康メニュー|「りんご」の食べ方を工夫しよう
季節を問わず食べられて比較的身近なフルーツのりんご。そのまま皮をむいて食べる方が多いと思いますが、皮ごと食べる、すりおろして食べるなど、りんごにはさまざまな食べ方があります。今回は、りんごに含まれる栄養素やりんごの栄養を逃さずに食べる方法、保存方法をご紹介します。
季節を問わず食べられて比較的身近なフルーツのりんご。そのまま皮をむいて食べる方が多いと思いますが、皮ごと食べる、すりおろして食べるなど、りんごにはさまざまな食べ方があります。今回は、りんごに含まれる栄養素やりんごの栄養を逃さずに食べる方法、保存方法をご紹介します。
りんご、どうやって食べている?
りんごを食べる時は、生のままで皮をむいて切って食べることが多いのではないでしょうか。加熱すると栄養分が失われそうだし、皮があると食べにくかったり残留農薬の不安があったりするし、などと思っていませんか?
確かに、りんごに含まれる栄養には熱で失われるものもありますが、加熱したからといって全ての栄養が失われるわけではありません。また、りんごの皮には特有の成分も含まれているので、生で食べるだけではなく、加熱して、または皮ごと食べてみましょう。
りんごの栄養を逃さない食べ方は?
りんごに含まれる栄養を逃さず食べるには、さまざまな方法で食べてみるのがおすすめ。それぞれの食べ方で、どのような栄養が摂取できるのかご紹介します。
■皮ごと食べる
りんごの皮には豊富なポリフェノールが含まれていますが、その多くを占めるのがプロシアニジンという成分です。ポリフェノールの抗酸化作用は免疫力アップや美肌などさまざまな効果が期待できることで知られますが、プロシアニジンは緑茶に含まれるカテキンや赤ワインに含まれるレスベラトロールなど、他のポリフェノールよりも優れた強力な抗酸化作用を持つといわれます。
りんごの果肉にもプロシアニジンは含まれていますが、熱に弱い特徴があります。そのため、より多くのプロシアニジンを摂取するなら皮ごと、生のままで食べるのがベストです。
りんごの皮には、他にも食物繊維の一種で抗酸化作用や整腸作用効果があるペクチンも多く含まれています。皮ごと食べれば、整腸作用やアンチエイジング、免疫力アップなどの効果が期待できるでしょう。
■すりおろして食べる
りんごには、炎症抑制や疲労回復効果などが期待できるクエン酸やリンゴ酸などの酵素も含まれています。細胞の中にある酵素はすりおろすことで細胞が壊れるので、より多くの酵素を摂取するにはすりおろして食べるのが最適。皮ごとすりおろせば、前述の皮に含まれるプロシアニジンも摂取できます。
また、すりおろしりんごは胃への負担が少ないので、食欲がない時や子どもの体調不良時などにも適した食べ方です。
■加熱して食べる
焼きりんごや煮りんご、アップルパイなど、りんごは加熱してもおいしいフルーツですが、りんごを加熱すると、栄養素が失われると思われがちです。確かに、りんごのプロシアニジンやビタミンCは熱に弱いので、これらの栄養をより多く摂取するには生食がおすすめです。しかし、ペクチンは加熱すると大幅に増加します。加熱後の抗酸化作用は、生のりんごの約9倍といわれるほど。そのため、りんごは加熱しても栄養を摂取できるフルーツといえます。
■冷凍して食べる
りんごの栄養は冷凍して高まるというわけではありませんが、冷凍保存することで栄養が失われるまでの時間が長くなります。カットした状態で冷凍しておけば、あとで食べたい時に手軽に食べたり、加熱する料理に使えたりするメリットがあります。すりおろしてレモン汁を加えてから冷凍用保存袋に入れて保存すると、シャーベットのような感覚で食べられるのでおすすめです。
りんごの栄養・保存方法をおさらい
りんごには、強力な抗酸化作用を持つポリフェノールの一種であるプロシアニジンや食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。どちらも実よりも皮に多く含まれている栄養素なので、りんごの栄養を摂取するなら皮ごと食べるのが最適です。
りんごは、常温で約1ヵ月保存できます。低温多湿が保存に適しているので、冷蔵庫で保存する場合は0~5℃の冷蔵室が適しています。冷蔵保存で注意したいのは保存方法。りんごは野菜や果物を熟成させる働きを持つエチレンガスを出すので、そのままの状態で冷蔵庫に入れてしまうと、一緒に入れた野菜や果物が傷みやすくなってしまいます。そのため、りんごはビニール袋に入れてしっかりと口を閉じて冷蔵保存しましょう。
世田谷自然食品では、黒酢とりんご酢をダブルで配合した「飲む黒酢とりんご酢」を取り扱っています。りんご果汁とはちみつを使い、飲みやすくおいしく仕上げているので、毎日気軽に栄養を摂れます。
りんご酢については、以下の記事も参考にしてみてください。
りんごは身近なフルーツですが、食べ方によって摂取できる栄養量も異なります。食べやすい、調理しやすい方法で、りんごの栄養を効率よく摂取してみましょう。
関連する投稿
朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。
春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。
日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。
健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ
魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!
野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?
柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。
最新の投稿
健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?
人生100年時代に向けて寿命の捉え方も変化し、日常を制限なく生活できる期間とされる健康寿命への関心が高まっています。健康的な人生の時間を延ばすには、どんな生活を送るといいのでしょう。近年の研究では、テニスをする人はまったくしない人に対して死亡率が47%少なく、習慣化している人は平均寿命が9.7年も長いことが分かっています。今回は、テニスの習慣化による健康効果や寿命を延ばす理由について解説します。
朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。
コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。
春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。
華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。