健康メニュー|人気の「高カカオチョコレート」期待できる効果と注意点
チョコレートは甘いお菓子、というイメージがありませんか?しかし近年は、甘さが控えめでカカオの含有率が高い「高カカオチョコレート」が人気を集めています。そこで今回は、高カカオチョコレートに期待できる効果や注意点、正しい食べ方をご紹介します。
チョコレートは甘いお菓子、というイメージがありませんか?しかし近年は、甘さが控えめでカカオの含有率が高い「高カカオチョコレート」が人気を集めています。そこで今回は、高カカオチョコレートに期待できる効果や注意点、正しい食べ方をご紹介します。
高カカオチョコレートが人気
「カカオ」はどのようなチョコレートにも含まれる原料の1つですが、近年人気の高カカオチョコレートとは、普通のチョコレートよりもカカオの含有量が高いものを指します。普通のチョコレートのカカオ含有量は30~40%程度といわれますが、高カカオチョコレートはカカオ含有量が70%以上のチョコレートとされています。
普通のチョコレートは、カカオにミルクや砂糖を加え、甘さを出しています。一方、高カカオチョコレートはカカオの含有量を増やして、チョコレートの甘さの元であるミルクや砂糖が控えめ。そのため、甘さがかなり控えめのビターな味わいで、カカオが持つ独特の苦味を感じられます。カカオ含有量が多いチョコレートほど甘さが少なく苦味も強いので、普通のチョコレートに慣れている方にとっては、高カカオチョコレートが食べにくいと感じることもあるでしょう。
カカオに含まれる優れた抗酸化作用「カカオポリフェノール」
なぜ高カカオチョコレートが注目され、人気を集めているのでしょうか。その理由の1つが、カカオに含まれる成分の優れた抗酸化作用です。
チョコレートの原料であるカカオに多く含まれるポリフェノールの一種「カカオポリフェノール」は、優れた抗酸化作用を持ちます。特に動脈硬化の原因であるLDLコレステロールの酸化を防ぎ、さらに血管を拡張する作用により、動脈硬化の予防に高い効果が期待できるといわれます。LDLコレステロールに限らず、体内の酸化を抑えることにより、血圧低下、腸内環境改善や老化防止など、さまざまな健康によい効果が期待できます。また、カカオの苦味成分である「テオブロミン」には、自律神経を整えたり、脂肪蓄積を抑えたりする効果も。
このように、お菓子でありながら健康効果を得られる点も、人気の理由となっています。
高カカオチョコレートで気をつけることは?
健康によい効果が期待できる高カカオチョコレート。とはいえ、たくさん食べれば食べた分だけ健康になるというわけではありません。チョコレートの食べ過ぎは、逆に不健康につながる恐れもあるのです。
チョコレートはポリフェノールが豊富なだけではなく、脂質やエネルギーも多い食べ物です。カカオの含有量が多い高カカオチョコレートは、普通のチョコレートより脂質も多く含みます。そのため、食べ過ぎると摂取カロリーが増え、肥満の原因になってしまいます。苦味成分のテオブロミンは、よい効果がある一方で、過剰摂取すると利尿作用や興奮作用も高めてしまいます。
また、チョコレートにはカフェインも含まれているため、過剰摂取してしまうと、頭痛や不眠の原因になることも。そもそも、カカオポリフェノールはたくさん摂取しても、24時間後にはほとんど排出されてしまいます。たくさん食べ過ぎると、むしろ体の不調につながることもあるのです。
健康のために高カカオチョコレートを食べるなら、目安は1日あたり200キロカロリー程度です。カカオに含まれるポリフェノール量は多く、1日20グラム程度のチョコレートを食べただけでも心臓病のリスクが減るといわれるほど。適量を守ることで、カカオポリフェノールの効果を最大限に得られます。
ビターな味わいの高カカオチョコレートを毎日少しずつ食べるだけでも、カカオポリフェノールが持つさまざまな健康効果が期待できます。食べ過ぎには注意しながら、健康的な食生活の一部として、高カカオチョコレートをおやつに取り入れてみましょう。
関連する投稿
朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。
春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。
日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。
健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ
魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!
野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?
柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。
最新の投稿
健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?
人生100年時代に向けて寿命の捉え方も変化し、日常を制限なく生活できる期間とされる健康寿命への関心が高まっています。健康的な人生の時間を延ばすには、どんな生活を送るといいのでしょう。近年の研究では、テニスをする人はまったくしない人に対して死亡率が47%少なく、習慣化している人は平均寿命が9.7年も長いことが分かっています。今回は、テニスの習慣化による健康効果や寿命を延ばす理由について解説します。
朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。
コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。
春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。
華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。